老犬介護のおすすめ本「シニア犬とのしあわせな暮らし方」
本はオールカラーでサイズはA5。どのページも写真中心で構成されていてきれいです。
犬は7歳を越えると、シニア犬と呼ばれます。
犬の7歳は人でいうと40代から50代。人に例えても、まだ老人とは言えないけれど、そろそろ老化の兆しが見え始める年頃です。
シニア期の過ごし方を大切に
この本のタイトルは「7歳からの〜シニア犬とのしあわせな暮らし方」。
「7歳からの」とあるように、この頃から起こってくる体の変化やそれに応じた生活環境の整え方。7才ころから毎日の生活に取り入れられるアンチエイジングの方法が詳しく書かれています。
もちろん、その後に訪れるであろう介護の方法も、写真を多用してモデル犬で実技を見せてくれています。
この本は、いざ介護が必要になって慌てて読むより、シニアの仲間入りをするこの頃から読むとずいぶん得する気がします。
それはシニア期の過ごし方次第では、介護の期間をグッと縮めることができるからです。
そして、前もって分かっていると、慌てず先手を打てるので後悔することも少なくて済むはずです。
愛犬のシニア期を初めて迎える飼い主さんには、手元にあると心丈夫な本ではないでしょうか。
愛犬が年老いてくると、歩けなくなったり寝たきりになった時のことを思って、漠然とした不安を抱えている飼い主さんもいると思います。経験がないと、なおさらです。
けれど、この本にあるように、シニアの仲間入りをしたときから暮らし方を工夫して楽しんでいくことで、寝たきり生活はずいぶん先送りできると思います。
わんぱくだったわが家のゴルくんも、そろそろ中年になりました。最近ではおとなしくなってきて、ついつい生活の中でかまってやることが減ってきます。
本を読んでみて、今のうちにやってあげられることがたくさんあることに気付かされました。
時の流れるままに過ぎてしまいがちな、この時期の過ごし方をもっと見直そうと思います。
まだまだ、遊びやしつけなどでもっとかまってあげたいと思います。
働きかけるのは、飼い主しかできませんからね。
介護マニュアルが具体的で分かりやすい
いずれ訪れるであろう介護の仕方については、写真がとても具体的で、説明も分かりやすく安心感があります。
特に、寝たきりになったときの介護の方法では、
- 食事のさせ方
- 排泄のさせ方
- 寝返りの打たせ方
- 床ずれの処置・・・と、
文字で説明を済ませるところが殆ど無くて、全部写真で目で見られるからだと思います。
そして、今まさに老犬の介護中の飼い主さんには、すぐ役立つ工夫やヒントを教えてくれる本と思います。
私が先代のゴールデンの介護を経験したときは、何も分からなくて手探り状態でした。読んでみて、「あの時この本があったら助かっただろうな〜。」と、思いました。
少し衰え始めた頃のマッサージの仕方や遊び、介護生活でも「こうすれば良かったんだ。」と、いう内容が幾つかあり、勉強になりました。
では、この本を参考に「ずっと健康!ずっと長生き!」を目指して、わが家のゴルくんにもアンチエイジングからそろそろスタートしたいと思います。
7歳からのシニア犬とのしあわせな暮らし方 [ 内田恵子 ]