老犬に散歩が必要な理由は
犬も人と同じで、老犬だからといって家の中でじっと動かずにいてはせっかくの身体の機能が低下していくばかりです。
老犬の散歩の効果
- 歩くことで筋肉を衰えさせない
- 血行やリンパの流れをよくする
- 内蔵の働き(消化・循環機能)を助ける
人が健康のためにウォーキングをするのと同じように、歩くことは全身の機能を元気にさせてくれます。
そして、全身運動は脳の働きを活発にします。
動物は歩かなくなると健康を維持しているバランスの歯車が噛み合わなくなっていきます。
歩き続けられるよう、老犬になっても足の筋力を落とさないことがとても大切になってきます。
ふらつくようでも補助してあげると犬は本能で歩こうとしますから、補助をしてあげてでも歩かせてあげてください。
足は使わなくなると筋肉は落ち固まってしまいます。
関節も曲げ伸ばしができなくなり、結果、足が伸びきったような形で歩けなくなる子もいます。
寝たきりにならないためにも足の筋肉を落とさないよう心がけましょう。
適度な運動にマッサージをプラスしてあげるのがとても良いようです。
老犬の散歩は認知症の予防に
人の場合と同じように、高齢になっても適切な刺激を与えることで脳内の神経接続(シナプス)は増えるという実験結果があります。
愛犬が年老いて、歩くことに不安が出てくると、そっとしておいてあげようという気持ちになりそうですが、認知症の発症や進行を食い止めるためにもぜひ補助をしてあげて外に出かけましょう。
往なれた同じ風景の屋内でずっと過ごすより、外に出るほうが目の前の動く物や景色、音や人の声、匂いなど、脳の刺激になるものがあふれています。
もしも目が見えにくくなっていたり耳が遠くなっていても、犬は最後まで残るという嗅覚で匂いを嗅いで空気や物を感じ取ることができます。
ご近所のいつもの散歩コースをちょっと変えてみたり、たまには車で別の場所に行ってゆったりと遊んだり歩かせてあげるのもいい刺激になりますね。