愛犬の“歩けなくなる日”を先延ばししよう!
犬も長生きをすれば、老化とともに歩けなくなるのは仕方のないことなんでしょうか?
愛犬にもそんな日がいずれやってくるんだろうか・・・と、ぼんやりとした不安が心の隅っこにあります。
同じような思いの飼い主さんもいらっしゃるのではないでしょうか。
犬と生活を共にしている人なら誰でも、愛犬の「健康で長生き」を願っています。
歩けなくなることや、歳だからしょうがないというのは受け入れられなくて、前もって食い止めることはできないの?と、思ってしまいます。
長生きに見合う筋肉が必要
近年、ドッグフードやペット医療も急速に進化を遂げて良くなりました。
ひと昔と比べれば、ずいぶん犬たちの寿命ものびて、大型犬でも17才なんて長生きの子もいます。
ところが、立てない・歩けないなどの障害が出て初めて、愛犬の足腰の衰えに気付くというパターンは、あまり変わっていない気がします。
せっかく長生きできるようになったのに、残念なことに長生きに見合うだけの「身体を支える筋力」が保たれていない。保つ努力がされていないのが現状です。
足の筋力を落とさないことが決め手
老犬になってもいつまでも歩ける子というのは、やはり筋肉が残っているといいます。
それには、筋肉を増やせる時期にしっかりと筋肉を付けておくことがいちばんです。
ある程度の年齡になると筋肉を増やすことは困難になりますが、人でも中年になってからウォーキングを始める方が急に増えるように、犬も同じで、今ある筋肉を落とさない努力も大切になります。
悪くなってから治療。ではなく、悪くなる前に予防しよう。という考えがようやく広がりつつあります。
簡単なところでは、自宅でできるストレッチやマッサージもそうですし、専用の施設を備える病院も増えてきています。
犬の健康を維持するための情報も、今は手に入れやすい環境にあります。
専門家の話や先輩オーナーさんの経験談などから、犬の老化のサインや対処法もたくさん知ることができます。
飼い主としても知識を増やして、愛犬の毎日をただ見守るのではなく、予想できる老化に先手を打っていきましょう。
自宅でできる簡単な後ろ足のトレーニング
犬は前足に比べて後ろ足は力も弱く、歩けなくなる症状は、まず後ろ足から表れることが多いです。
前足の動きになんとなく着いていってることの多い後ろ足ですが、意識して動かさせることが大切です。
◆後ろ足の簡単トレーニング
【用意するもの】
大型犬なら2Lのペットボトルに水を入れて、2・3本
(小型犬ならタオルを丸めてもOK)
横にして床に一列に並べます。
ペットボトルを挟んで向こう側に座らせ、「おいで!」の指示かオヤツ・おもちゃでこちらに誘導します。
ゆっくりとペットボトルをまたがせます。
膝を曲げてしっかり後ろ足が上がっているか?が大切です。
走ったり、ピョンと飛んでしまわないように注意して、これを繰り返します。
トレーニングといっても犬にすれば遊びですから、楽しくやってみてください。
シニアになったら、まだまだ動きも大丈夫なうちから、すぐに始めるのが良いと思います。