犬の認知症の予防と進行を遅らせるために
認知症になると、完治して元の状態に戻るのは難しいため、大切なのは「予防」です。
また、もしも「認知症では?」と思われる様子が見られたときは、早く対策をとって進行を遅らることも可能です。
生活環境や周囲の関わりでも発症や進行は違ってきます。
毎日の生活にも適度の刺激を与えることや体を動かすことで発症や進行を遅らせることができるというデータが有ります。
例えば、
- しつけの練習をしてたくさん褒められる
- 散歩コースに変化をつける
- 散歩などで他の犬や人と多く接する
- 撫でる・マッサージなどの刺激や話しかける...など、
シニアになっても、行動的な日々を送ることが脳への良い刺激となります。
人の認知症患者でも、周囲の対応は「放っておかないこと」がポイントと云われます。
目を見て話しかけたり、触ったり、常に何かの刺激を与えることが重要とされていますので、犬にも有効な方法だと思います。
何度も言いますが、認知症は予防が大切です。
シニア犬になると日中でも寝てばかりが多くなりがちですから、飼い主さんの働きかけはとても大切になります。
認知症の予兆
- 昼夜関係なくずっと寝ていることが増える。
- 人や物・音に無関心になり、話しかけや指示にも反応が薄くなる。
- 寝ていておしっこを漏らしたり、違う場所でトイレをすることがある。
- 歩くとき首と尾は垂れて目線の先に目標がない。
まず、反応が無くなるのが大きな特徴です。
しつけのしっかり出来ていた子ほど、その変化がよく分かるので発見しやすくなります。
このような愛犬のようすを「老化のせい」と片付けてしまうのが、一番キケンです。
徘徊や夜鳴きが始まってから、認知症と気付くのは避けたいものです。
とは言っても、すでに夜鳴きや徘徊の症状が始まっている場合もあると思います。
今では、認知症の症状の改善に有効なサプリメントもあるようですから、諦めないで試してみるのも方法です。あるいは、早め早めに病院に相談してみることをおすすめします。
認知症対策に有効な栄養素
シニア期になったら食べ物(フード)の内容や、サプリメントも意識して脳の働きに良いとされるものを与えることも大切です。
たとえば、オメガ3脂肪酸であるEPA(エイコサペンタエン酸 )・DHA(ドコサヘキサエン酸)は年令に関係なく脳に有効な成分とされています。
脳細胞の死滅を防いで、神経伝達細胞を増やす働きがあります。
最近のドッグフードにもDHA・EPAを配合してあるものもあります。(サーモンオイルやフィッシュオイル、サーモンなど)
また、夜鳴きをしなくなったという報告の多い、DHA・EPAが主成分のサプリメントも売られています。
シニアになったら、まずは認知症の予防対策として、有効な成分の入った食事(フード)やサプリメントを意識して取り入れていくことがとても大切になりますね。
まとめ
脳の老化は歳を取れば必ず起こる現象です。人も犬も同じです。
シニア期に入ったら、まず「認知症の予防」を意識して愛犬に接することが大切ですね。
予防のために有効なサプリメントを摂ることは大いに賛成です。
そして、ちょっとでも変だな?と感じたら病院に相談してみる「早期治療」がポイントです。普段の様子を動画で撮影して、先生に見てもらうと分かりやすいです。
犬にも認知症があるということが認識されたのはまだ最近で、中にはただの老化として診断する医師もいるようです。しっかり犬の認知症を理解している病院に相談しましょう。
【関連記事】
⇒認知症の夜鳴きを改善する犬用サプリメント