老犬介護−反省したこと

病院でのこと
血尿が出たことで検査をしたら肝臓が何かの中毒によってかなりのダメージを受けていることが分かりました。
解毒のために点滴を受けたのと同時に　お薬ももらいました。その中にステロイド系のお薬も含まれました。
お薬がピッタリ合ったようで、どんどん血液の数値も良くなって行きました。

 

しかし、この間にどんどんステロイドの副作用でこめかみの肉は落ち凹んで顔がすっかり骨が浮き出てしまいました。良くなってきたのに、ショックで可哀想でなりませんでした。

 

ステロイドは副作用があります。使う期間や量なども制限がありますし、両刃の刃、命を削る覚悟で使うお薬です。

 

若い犬と違ってどう見ても1年と持たない状態ですから、今の症状を改善する目的のためにはやむ終えないという判断で、使用することは納得していましたが副作用のことは具体的には聞いていませんでした。

 

薬をもらう時は副作用のことを聞いておくべきだと思いました。
お医者さまが言ったからではなく、判断するのは自分だという覚悟をもって何でも疑問や不安は口に出して尋ねること、そして納得した説明を聞くことが大切です。

 

最近ではセカンドオピニオンの考えもあります。
別の病院で診察を受けるという選択も視野に入れて、話し合い信頼をもって診察を受けていただきたいと思います。

 

シャンプーのこと
夏の暑い日が続いていたので、シャンプーをしてあげました。
結果的には亡くなる２週間ほど前のことになります。

まだ寝たきりではなく、
自力で立ち上がれないが自分で寝返りはうてる状態でしたので、洗ったほうが風通しも良くなるし涼しいだろうと思ったからでした。

 

伏せのような休んだ格好でシャンプーし、
乾かすときも横になったままで乾かしました。

 

 

 

後になって老犬介護の情報を読んだりしてみると　
シャンプーは体力が消耗するのでしないほうがいい。という文章を目にしました。
その時には後何日で亡くなるか？なんて分からないことですが、
体力をすり減らしてしまったんだ・・・と思うと落ち込みました。

 

寝たきりになると　もちろんお尻は排泄の都度拭いてあげますが、外へ出るわけではありませんので　そう汚れませんから身体は拭いてあげるだけでいいようです。

 

ガーデニングにも要注意
それまで14歳という年の割には元気だったろっくでしたが、体調が急変したのは5月の半ばも過ぎた頃でした。
血尿が出て大急ぎで病院に行ったときのことを今でも思い出します。

 

検査をしてまず先生がおっしゃったのはガーデニングとかしてませんか？という質問でした。意味が分からず「はあ？」としか返事ができなかったのですが　先生は庭の手入れとか・・・と付け加えられたので、私は「花とかは植えてますけど・・・。」と答えました。

 

すると先生は続けてこう言いました。除草剤とか消毒剤とか撒いてませんか？
特に除草剤も消毒とか殺虫剤とかも使っていなかったし、それは無いです。と言いつつ私もいろいろ思い起こしていました。

 

しばらくして　その1週間くらい前に散歩でいつも通る道の横には線路のフェンスがあって草刈りと除草剤を撒かれていたのを思い出しました。よそに原因を探すのは良くないかもしれませんが、除草剤という言葉でふっとそのことが思い浮かびました。

 

 

ガーデニングに使う消毒や肥料も使うときはには注意が必要です。わんこが通るところにこぼれたり、水やりして流れ出た水にも気を付けないといけないそうです。

 

ろっくは中毒を起こしていて、原因として考えられるのは薬物、そういった毒性の強いものの可能性が高いということでした。解毒のために働いている肝臓がダメージを受けて出血しているという先生のお話だったと思います。

 

 

 

ろっくは元々　アレルギー持ちで耳や足の裏がすぐ赤くなってしまう子でしたので、痒いのか以前からよく足の裏（指の間）をずっと舐めていることがありました。時には真っ赤になって腫れ上がり病院に行ったほどです。

 

その血尿の出る前日　そういえば足の裏をいつもに比べてしつこいくらい舐めて舐めてしていたのを思い出しました。舐めている姿に何の不思議も感じなかったのと、もっともっと丁寧に足の裏を拭いてあげていたら・・・と、その時散歩に連れて出た父さんはずっと悔んでいます。

 

人でいえば100歳を超える年齢ですし、若い元気なころと違って抵抗力はずいぶん低下していただろうし、いろんな偶然も重なったんだと思いますが、未だに “あのとき・・・していれば・・・。と思い出すことがあって、胸が痛みます。