老犬に適した食事
犬も高齢になると運動量も減り消化機能の働きも低下してきますので、食べる量も減ってきます。その分、消化吸収の良いもの・良質のタンパク質を選びます。
歳を取ってだんだん筋肉も落ちてきやすくなりますので、吸収がよくて品質の良いタンパク質を摂りましょう。筋肉を維持することは寝たきりにならないためにもとても大切です。
脂の多いものやあまり消化のよくないものは避けるようにします。
人も同じですが、高齢になってからの高カロリー高脂肪の食事は内蔵疾患を招く要因となります。
カリカリのフードは呑み込みにくくなってきますので、食ベ方を見て柔らかい固形物の入ったものやペースト状に変えていく必要が有るかもしれません。
食事は楽な姿勢で食べられるように
大型犬は体高があるので、ごはんはあまり頭を下げなくてよいくらいの高さの台上に置いてあげます。地面に置かれたものを首をずっと下げた状態で食べる姿勢は歳を取るほどつらくなってきます。
食事台はホームセンターなどで売られている既製品の板とネジ付きの足を使えば手軽に出来上がります。まだならぜひ作ってあげてください。高さは胸あたりの高さで良いと思います。
老犬の肥満に注意
活発に動き回っていた頃と同じ食事を食べ続けるのは肥満につながります。
肥満はさまざまな内臓疾患(糖尿病など)の原因になりますので食事の管理は大切です。
また 体重が増えると股関節や背骨・膝関節に悪影響が出ます。
食べる量が減ってきたときは、単純にドッグフードの量を減らすだけでは必要な栄養分が足りなくなる可能性があります。量は同じでもカロリーや脂質の計算されたシニア用に切り替えます。(老犬に必要な栄養分も配合されています)
食べるものは飼い主さんしか管理できないものです。肥満になるのも飼い主さんの意識次第といえます。
ドッグフードだけでなく、おやつの与えすぎにも注意です。
また、人の食事時に食べ物を与えていませんか?ちょっとくらいと思っても人の食べ物はカロリーが高いだけでなく塩分や添加物もあるので与えるのはやめましょう。
標準の体型とは...
簡単に判断する方法としては、脇腹に触れてみてろっ骨にさわれる状態で、
犬の身体を真上から見たとき腰のくびれが分かるのが標準の体型になります。
背骨が見て分かるほどくっきり出ているのは痩せ過ぎになります。
犬の便秘に効く食べ物とマッサージ
老犬になると運動量が減ることや消化機能の低下から便秘をおこすことがあります。
排便時に使う筋力が衰えてくるせいもあります。
水分の含んだものや食物繊維の含まれる食べ物を食事に加えます。(さつまいも・ブロッコリー・白菜 など)
水も欠かさないように気をつけてください。
内蔵の動きが悪くなっているので適度な運動も必要です。
歩くことができないときは代わりに体操やマッサージ、お腹をゆっくりさすってあげてください。
便秘に効くマッサージ
・おヘソを中心に時計回りに軽く撫でる。
・肋骨から骨盤までの間の背骨の両サイドを指でクルクルらせんを描くようにマッサージする
などが良いようです。
※高齢になると去勢していない子は「会陰ヘルニア」が原因でウンチが出にくくなっている可能性もあります。ただの便秘だから・・と決めつけず、長引くときは病院で診察を受けましょう。