犬の老化のサイン−行動
老犬になると見られる老化の兆候をいろいろあげてみました。
寝ている時間が長くなる
犬の睡眠時間は一日だいたい10時間くらいです。シニアと呼ばれる7才あたりからはさらに睡眠時間は長くなっていきます。
いつも寝ている姿しか見ないね・・と言いたくなるほどよく寝ます。
周りの物に対して関心が薄くなってきていることもあるでしょうし、耳が遠くなっているせいもあるかもしれません。
飼い主が帰ってもお迎えに出て来ないときが多くなります。
反応が遅くなる・興味がなくなる
見知らぬ人や物音にも関心が薄くなって反応することが減ってきます。
吠えることも少なくなり、遊びなども興味が無くなくなってきます。
耳も遠くなってくるせいか、近寄って行っても気が付かず触られるとビクッ!とされることがあります。近づくときは気配を出しながら近づくようにしてあげるといいですね。
歩くのが遅くなる・嫌がる
歩幅も狭まり歩調もだんだんゆっくりになってきます。
時にはつまづいたり、踏み外したりということがありますので、足元を注意してあげてください。
散歩はその時の体調にもよりますが、長い距離を歩きたがらなくなります。
歩かせようと無理強いしたりしないで、距離を優先の散歩から休憩しながらのゆったり散歩に切り替える頃かもしれませんね。
一度に長い距離を歩こうとしないで 短い距離×回数でカバーするような方法に変えていきましょう。
立ち上がるのに時間がかかる
足腰全体の筋力も低下してきます。
前足よりも先に後ろ足の力が弱くなるので、立ち上がったり座ったりの関節の曲げ伸ばしもぎこちなくゆっくりです。
楽々と飛び乗っていた車やソファーにも乗るのを躊躇したり、段差も上がらなくなります。
運動量の減ってきた代わりにマッサージやストレッチを取り入れると、血行やリンパの流れが良くなるのでおすすめです。
フローリングなどの床は滑ることが多く、足が開いて関節を痛めることもあります。クッション性のあるマットやカーペットなどで足がしっかり床をとらえられるように工夫してあげましょう。
関連記事 老犬には足が滑らない工夫を
物にぶつかる
目が見えにくくなってくるので 散歩のときに段を踏みはずしたり、物にぶつかったりすることがあります。視力が落ちても家の中では物の配置がわかっているのと嗅覚などの他の感覚も使って上手に歩けます。
認知症の症状にも物にぶつかったり、家具のすき間に突き進んでいくといった行動が見られます。
食欲が低下する
シニア犬になると消化機能も低下してくるため食は細くなってきます。単にフードの量を減らすというのではなく、良質のタンパク質、消化のよいものに変えていきます。運動量が減ってくるので筋肉を落とさないためにもタンパク質は大切です。
犬が食べなくなる原因のひとつに、口内の歯周病による場合もあります。歯がグラグラしていないか?歯肉炎で痛みがないか?なども注意してあげてください。
食欲が旺盛になっていつまでも欲しがるというのは認知症の症状です。
おしっこの変化
犬も人と同じように年をとるとおしっこの回数が増えます。おしっこの量は少なく間隔が短くなってきますので、おしっこ外派のワンコなら外に出る回数を増やしてあげてください。
寝ている時など 少しずつおもらししていることもあります。
うんちが出にくい
老化によって内臓の働きやお尻まわりの筋力が低下してくるため、便秘がちになったり便の出るのに時間がかかるようになります。あまり出にくそうであれば、肛門をティッシュや綿棒などで刺激する・お腹のマッサージ(力を入れないように)をするのも一つの方法です。
適度な運動や散歩に行くことも必要です。
フードに食物繊維の多い野菜や水分を足すなどひと工夫してあげてください。
老犬になると中には病気がその原因となっていることもありますので、定期的に病院の診察を受けて相談してみましょう。