車椅子は犬の足の代用じゃない!心と体にリハビリ効果
犬の後ろ足が弱ってきた時に、先ず思い浮かぶのが介護用ハーネスですが、他に犬の歩行を助ける介助ツールとして「犬の車椅子」があります。
車椅子というと、ハーネスで介助しても歩けない、足が麻痺して動かない子の最後の手段のように考えていました。
ところが、車椅子を使用することで、起こるさまざまな良い点があることを知って考えがすっかり変わりました。
車椅子は歩行を助ける目的だけじゃない
足の筋力が落ちているだけならハーネスで歩かせる方が良い。と考えていましたが、確かに、ハーネスで吊り下げてずっと付き添うのは限界があります。
犬にしてももっと歩きたいのに、介助している人の意思で距離も時間も決まってしまう・・と、不満かもしれません。
車椅子の利点
- 犬が行きたい方向へ自由に動き回れる。
- 飼い主はリードだけで散歩ができる。
- ハーネスで歩かせるより腰などの負担がない。
- 内蔵の動きが良くなる。
- 脳への良い刺激。
- 犬の運動量が増えて体力も付く。
それ以外にも、身体を立たせることで、足を動かし始めてトコトコ歩くようになった子もいるといいます。自力で立てていると脳が勘違いして神経を刺激したんではないか?とか・・・。
立ってられるからブラッシングやシャンプーも、そのままできるんですよね。ご飯だって食べやすそうです。
今どきの犬の車椅子事情|値段もリーズナブルに
数年前まで、確かに犬の車椅子は外国製のものが多かったし、高額だし特別なものと感じていたので、敷居が高かったイメージは拭えません。
けれど、最近では国内で作っている工房も増えてきているようで、車椅子の値段も外国製に比べたらずいぶんリーズナブルで大型犬でも数万円くらいです。
インターネットでも手軽に手に入るようになって、個々の体型や障害の状態、今後の身体の変化に対応してくれるのがとても親切だと思います。
そういう意味では車椅子も一般的になりつつあるのでは?と感じます。
とにかく目からウロコ。車椅子のリハビリ力には感動してしまいました。
これまで、犬の足が弱ってきたときの介助には「介護用ハーネス」しか頭に浮かびませんでしたが、これで車椅子も有力な選択肢になりました。
車イスは本当に歩けなくなってからより今すぐ!
「車いすは決して最後の手段ではありません。みなさん本当に歩けなくなって連れて来る飼い主さんが多いのですが、なんだか最近衰えてきたなと思ったら、早めに車いすを用意して、ガンガン歩かせた方がリハビリになって、末永く歩いたり走ったりできるんです。車いすを用意するのはいつだろうではなく、今でしょ〜! なんです(^ ^)」。
(ポチの車イス代表/木口光儀さん 談)
−−−−“ポチの車イス”より抜粋−−−−
車イスの製造をされている「ポチの車イス」代表の木口さんのこの言葉には納得です。
工場に行けばその日の内に作ってもらえるそうです(要予約)。
フレームが1s、大型犬用の車イスで本体が2.5s(ちなみにK9カートは5.2kg)というのには驚きます。
本体の軽さでは世界一というのも分かりますね。