認知症だったわが家の柴系mix犬
わが家には、先々代の同居犬に柴系MIXの姉妹(ナナとチッチ)がいました。
その片方のチッチは、17才になった頃から認知症の症状がはっきり出ていました。
(ナナとチッチ)
当時、認知症の知識もなかった私は、歳を取ったためのボケだから仕方がないと思っていました。
毎日日替わりで起こる認知症が原因の出来事は、初めての経験で、戸惑うことばかりだったように思います。
足が滑ったら立ち上がれず・・・
目立っていたのは、歩き回ることでした。前が見えているのか見えていないのか・・、とにかく部屋をずっと歩き回っていました。
17才の年齡ですから、当然筋力も低下し足腰も弱ってきています。
当時の床はフローリングだったので、一旦足が滑ってしまうと、そのままどんどん足が開いていって、ぺったんこになります。この状態からは身動きできません。
くぅくぅ・・と鳴いては、助けてくれと私たちを呼んでいました。鳴けば助けに行く繰り返しでした。
老犬は一旦足が滑ると、ぺたんこになって自力では立ち上がれないこと。股関節や膝関節を痛める場合もあるというのも、このとき知ったことです。
足が滑らないようにと、安いカーペットを買ってきて敷き出したのもこの頃です。
ある日外出から帰ると、同じようにペタンと床に這いつくばった状態で動けなくなっていた事がありました。
オシッコも漏れていて、もがいていたのかオシッコまみれでした。
「なんでわざわざカーペットの下に足を入れるかなぁ・・・。」
短時間でもこんなことが起こるので、外出から帰ったときはドキドキでした。
靴下を履かせてみたり、滑り止めのテープをその上に貼ってみたりと、試しましたが、あまり役に立ちませんでした。
今では足先のグリップ力のあるクツも出回っているのが羨ましいなと思います。
家具の隙間に挟まる
認知症の症状で、家具のすき間などに突き進んで挟まる子がいます。
まさに、うちのチッチがそうでした。
認知症の子は前進しかしません。
前がダメなら後ろに下がる。という通常の犬ならできることが出来ないのです。
ある日、留守から帰ると、くぅーんくぅーんと鳴き声が・・・。
いつから挟まってたのか?部屋の壁と机のすき間に挟まって、動けなくなっていたことがありました。
ケガなどはありませんでしたが、こんなことも初めての経験でした。
さてどうしたものか・・・と、考えて、すき間の前にはマットレスを立てて、ガードしておくようにしました。
歩き回る子には、マットレスやお風呂用の柔らかいマットで壁を作っておいて、入り込みそうな狭い場所をなくしておくといいですね。
部屋が広い場合は、大きなサークルで囲ったあと、内側にお風呂用のマットを貼り付けておく方法もいいなと思います。
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