ドッグフードのオメガ6はアレルギーやガンの原因に?
ドッグフードのパッケージに内容成分に書かれている「オメガ6」が、炎症やアレルギーを起こしたり、ガン、動脈硬化、心臓病などを引き起こす原因になるというのを知りました。
“え?オメガ6って、身体に良いんじゃないの?”
こうしてドッグフードにも入っているんですから、当然「身体に良いもの」というイメージしかありませんでした。
一体どこから、オメガ6がこんな物騒な成分になってしまったのでしょうか!?
オメガ6とは・・・
正しくはオメガ6(ω-6)脂肪酸 (不飽和脂肪酸)。多く含まれるのがリノール酸です。
体内で作れないので、食品から摂取する必要のある必須脂肪酸です。
オメガ6の働き
- アレルギー症状の緩和
- コレステロール値を下げる
- 血流を良くし動脈硬化の予防
- 高血圧の予防
- 健康な皮膚や皮膚機能を保つ
オメガ6を含む食品
大豆油、コーン油、ゴマ油、マーガリン、サフラワー油、月見草オイル、ひまわり油、牛肉、豚肉、鶏肉など
オメガ6に分類されるγリノレン酸は、健康な皮膚の構造と機能に役立つとされていて、ドッグフードに含まれているのも、犬の皮膚や被毛の健康を保つ効果があるためです。
本来、摂取量が適した量であればこうして身体に良い働きをしてくれるオメガ6なのですが、摂りすぎると手のひらを返したように、全く逆の良くない方に働いてしまいます。
◎オメガ6の摂り過ぎによる症状
- アレルギー湿疹・アトピー性皮膚炎を誘発する
- 血液の粘度が増して動脈硬化などの原因になる
- ガンの危険因子になる
私たち人間の食べ物でいうと、オメガ6を含む食品は、家庭でも外食でも意識しなくても毎日食べているものです。
リノール酸が注目された昭和30年代の頃とは、食の事情がずいぶん違ってきて、現代では逆に摂りすぎている傾向にあります。今ではアレルギーや生活習慣病が増え、頭を悩ませる原因になっています。
過去にマウスを使った実験でも、過剰なリノール酸を与え続けたマウスにガンやアレルギーが発症したというデータがあります。
これを解決するには・・・
魚介類に多く含まれるオメガ3のα-リノレン酸・DHA・EPAには、炎症を抑えたり、血液を流れやすくしたり、ガンの増殖をとめる作用などがあります。
オメガ3はリノール酸の危険な作用をカバーしてくれます。オメガ6の摂取は控えます。
ドッグフードでも同じ。
オメガ6とオメガ3がバランス良く摂れるフードが良いフードです。
原材料にオメガ3が入っているか、これからは確かめるようにしたいですね。
オメガ3の含まれた原材料では、「サーモンオイル」「フィッシュオイル」や「アマニ油」などがよく用いられています。馬肉と鹿肉にも含まれています。
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