犬の飼い主の高齢化
犬の飼い主の高齢化 は私の身の回りでも感じることです。
通っている大型犬のしつけ方教室でも、参加しているのは40代後半から60代の飼い主さんが多いです。
実際、犬を飼っている全体をみても中年以降の飼い主さんが多いようです。
犬の飼育頭数の割合を年代別にした表がこれです。
(平成27年犬の飼育者の年齡割合)
これに漏れている犬の数もあると思うのですが、統計的にはやはり50代・60代が多いです。
50代〜70代で、ほぼ45%を占めています。
飼い主の高齢化は新たな問題も浮上しています。
犬を取り巻く環境が良くなったので、長生きする犬たちが多くなりました。
子供の手が離れた頃に飼い始めた愛犬が長生きして高齢になる頃、ちょうど飼い主さんも高齢になるというケースが増えてきています。
老犬介護の大変さ
- 足腰が弱るので歩行介助が必要
- 認知症による夜鳴き・徘徊・トイレの世話
- 老犬に特有の病気の通院と世話
- 寝たきりになった場合の介護
長生きになるほど、ほとんどの犬たちが上記のどれかに該当すると言っても過言ではないでしょう。
大型犬の場合は身体の大きさと体重があるので、さらに高齢となった飼い主さんの大きな負担となってのしかかります。
いわゆる、老老介護が老犬問題の中でも多くなってきています。
まだ続きがあります。
ここに、飼い主さん自身の健康上の問題が発生すると、事情がもっと深刻になります。
飼い主さんの身体の不調(足腰の具合や病気)。もっと言うと、死亡するというケースもあり得ます。
飼い主さん本人に突然の事が起こると、せっかく最期まで看取るつもりで飼っていた愛犬は、手放さざるを得ないことにもなってきます。
老犬ホーム・老犬介護施設
身内で引き取って飼ってくれる人がいるときは良いですが、それ以外は老犬ホームや愛護団体を頼って、引き受けてもらうしか方法は無くなります。
最近の老犬ホームの数が急激に増えているのは、こういう背景があるからですね。
老犬ホームの料金をみると、月3万円台〜というところから月10万円というところもあって、老犬でお世話もかかるので仕方ないのかな・・・と思いますが、高齢となった飼い主さんに、負担のかかることは間違いないですね。
これから犬を飼うときは、犬と飼い主さんの年齡をシュミレーションすることが必要ですね。
犬の寿命もこの先20才くらいまで長生きすることを考える必要があるかもしれません。