犬が散歩で歩かなくなったときの対処法
犬と散歩をしていると、途中で止まって歩かなくなることがあります。
特にシニア・老犬といわれる年頃になると、有りがちなことです。
「歩かない」のか「歩けない」のか悩むところですが、「歩かない」にしても、犬なりの理由というか原因があるはずです。
わがままで歩かない!と決めつけないで、体調も含め、下心も観察してみましょう。
大型犬はリードを引っ張って無理強いしても、ガンとして動かないので、そんなときの対処法も紹介します。
犬が散歩途中に止まって「歩かない」理由?
思い浮かんだものをざっとあげてみると・・・
- 止まればかまってもらえる(オヤツがもらえる・機嫌をとってくれる)
- 抱っこしてくれる(小型犬の場合)
- (近道して)早く帰りたい
- 首輪・ハーネスに違和感がある
- 疲れた・しんどい(体重/その日の体調)
犬はこれまでにやってもらった経験を蓄積して覚えていますから、もしかすると原因を作ったのは私ということになります。
この頃は、早く帰れると分かっていて、曲がり角でおすわりして動かないことよくあります。
前に時間がなくて私が近道したのを覚えているのです。
都合のいいことはホントに覚えがいいです。
意外と体重も影響しているのかもしれません。
以前、今より4〜5Kgほど多い体重のときも、よく立ち止まっていました。
股関節形成不全があるので、やはり体重は負担になっていたんだと思います。
大型犬は自身で歩くように誘導する
ここでは大型犬を対象に考えています。
大型犬は小型犬のように、すぐに抱っこして思い通りに動かせませんから、犬自身で動いてくれるように差し向ける必要があります。
私のやっている方法ですが、参考までに・・・
- )歩いて来た道を戻るように歩き出す。つられて歩き出したらUターンして、褒めながら元の進行方向に進む。
- )無言のまま(行くよ!みたいに)ちょっとリードをチョンと引いてみる。
- )動かない時は、黙って待つ。視線は合わさないで知らんぷりする。そのうち飽きて歩き出す。
- )しばらく休憩。と決め込んで、一緒に休む。
- )音の出るおもちゃや引っ張りっこでちょっとテンションあげる。(若い頃)
その時どきの場面や雰囲気で使う方法はいろいろですが、最近は動き出すまで黙って待つことが多くなりました。
年を取ってくると、散歩もいつも通りの形にこだわること無く、気持ちの余裕も必要かと思います。
老犬にとっての散歩の意味と大切さ
老犬の域に入ると、どんな歩き方であれ、散歩で歩くことは最低限の運動になります。
一番避けたいのは、「歩かない」のは嫌なんだと決めつけて歩くことをやめてしまうこと。
(突発的なケガや病気は別として)
こうなると、足腰の筋肉の筋力の落ちるのは早いです。
また、たとえ運動量が少なくなってきたとしても、散歩に外へ出ることで出会う人や犬、風景、匂い・・・と、感覚が刺激されることが、ストレス発散や認知症予防にもなります。
うちはいつも広い庭を歩いているから大丈夫。とか、散歩はおしっこやウンチができればいい。ではないと思います。
犬が散歩中に「歩けなくなる」場合もあります
一方、足腰に痛みがでた場合や熱中症・急性の病気など、体調の急変して動けない場合もあります。
痛みがあるときは、触ろうとすると、口を持ってきて「イヤ!」のサインを見せます。
あるいは、唸ったり、キャンと鳴いたりするのは痛みがキツイのかもしれません。
また、体調が悪い時は舌の色が赤やむらさきっぽくなり、ダランと垂れて、パディング(ハッハッハッの呼吸)も荒くなっています。
散歩はいつもの距離をいつも必ず歩くのが目的ではありません。
その日によって変化があってもよいもので、当然ですが、具合が悪くなったときはそこで休ませるか切り上げましょう。