ドッグフードで犬の毛並み・毛艶は良くなる
愛犬の毛がパサついて毛並みや艶が悪くなったと感じるときは、身体の栄養状態が表れている可能性があります。
もちろん、シャンプーやブラッシングで手をかけているかどうか。も、もちろん、被毛をきれいに保つために効果はありますが、元気な被毛を育てるのは、身体の内側の栄養がちゃんと足りているかどうか？がカギになります。
人の場合と同じで、私たちが体調を崩すと髪の毛が抜けたり、爪が伸びなくなって縞模様ができたりすることでも分かりますね。
栄養状態で、同じ年齡の同犬種でも毛並みや毛艶がぜんぜん違ってきます。
毛並みや毛艶を良くするのはたんぱく質
動物の身体はたんぱく質でできています。毛ももちろん、毛を作り出す組織もすべて同じです。
たんぱく質といっても、犬の消化器は元々肉食用にできています。大豆やとうもろこしから取れるたんぱく質がたくさん含まれていても、ちゃんと吸収できません。吸収する前に便に出てしまいます。
犬にとって一番大切な栄養素は「良質の動物性たんぱく質」です。
たんぱく質は多くのアミノ酸から構成されています。
犬の身体に必要なアミノ酸には、自分の体内で作れるものと、食品から摂り入れないといけないものがあります。
食品で摂る必要があるアミノ酸を「必須アミノ酸」と言います。
バリン・ロイシン・イソロイシン・スレオニン・メチオニン・フェニルアラニン・トリプトファン・リジン・アルギニン・ヒスチジン
これらの必須アミノ酸を摂取できるような良質のたんぱく質が、食事に含まれていることが必要です。
オメガ３とオメガ６が被毛を改善する
オメガ３とオメガ６は、ドッグフードの原材料にもよく目にする油脂類ですね。
ドッグフードを選ぶときは、こうした原材料にも注目することが大切です。
- オメガ３ （α-リノレン酸・DHA・EPA）を含む食品
アマニ油、シソ油、いわし、あじ、さば、カツオ、マグロ、サケなど青魚
- オメガ６ （リノール酸）を含む食品
コーン油、サフラワー油、月見草オイル、ひまわり油、牛肉、豚肉、鶏肉など
オメガ３は、炎症を抑える、血液の流れを良くする、ガンの増殖抑制などや、認知症の進行を遅らせる効果があるなど、最近私たちの生活でも注目の油脂です。
まとめ
人も同じで、食べるものが身体を作ります。
毛並みや毛艶が良くなったときには、皮膚もきっときれいになっているはずです。
いえ、内臓も筋肉の調子もきっと良くなっているでしょう。
ドッグフードはその原材料をまじめに選んで作っているものを選びましょう。
パッケージやコマーシャルに振り回されないよう、飼い主さんのしっかり内容を確かめる目も大切になってきます。
全身の毛が薄くなるケースや部分的に脱毛するケースなどは、病気（甲状腺機能低下症、クッシング症候群、細菌など）による皮膚炎の場合もありますので、かゆみや炎症などの異変があるときは病院の診察を受けてください。
