冬に増える犬のフケの原因と注意したいこと
冬に入ってから、犬が痒そうに身体を掻いたり、フケが出ていたりすることはありませんか?
見つけると気になる犬のフケですが、その原因はいろいろなので、皮膚の赤みや痒みのようす、毛の状態、最近の生活状況なども参考にする必要があります。
また、進行する皮膚トラブルにつながることも多いので、フケぐらいと放置しないでよく観察しましょう。
【犬のフケの原因】
- 乾燥
- ストレス
- 食事
- お手入れ
- アレルギー
- 皮膚の炎症や病気
冬に多くなるフケの原因は?というと、「乾燥」がきっかけとなることが多いようです。
乾燥は皮膚トラブルの引き金
人の場合でも 冬になると肌が乾燥して痒くなることがあるように、冬の乾燥した時期は、犬も皮膚表面が荒れがちです。
ヒフ表面がカサカサささくれた状態になってしまうと、肌の必要な水分が逃げていって、さらに乾燥が進む。という悪循環が起こります。
これがフケや痒みを引き起こします。
本来、健康な状態の皮膚はキメが整っていて、バリア機能が備わっています。
しかし、乾燥して荒れた皮膚はバリア機能が低下し、外部からの刺激がそのまま肌に影響を及ぼします。
冬の寒い時期、犬の皮膚トラブルや皮膚疾患は、乾燥が原因となって引き起こされることが多いのです。さらに、寒さによる血行不良や免疫力の低下も、良くない条件となります。
◎このような症状がある時は病院の診察を受けましょう
- フケの量が大量
- 皮膚に赤みがある
- 身体をしょっちゅう掻いている
- 舐めたり噛んだりして傷になっている
- 皮膚がかさぶた状・うろこ状になっている
- 脱毛してきた
また、すでに治療の必要な病気やアレルギー、ダニによる皮膚疾患の可能性も考えられますので、放っておかず早めに病院で診察を受けましょう。
↑最近、わが家のゴルくんにもフケを発見! 皮膚の赤みはありません。
乾燥によるものか、最近お留守番が多いのでストレスが原因・・・?
化粧水を塗ってあげると治まりました。
暖房のしすぎに注意
室内で人と同じように、暖房の効いたスペースで生活するわんこが多くなりました。
そのため、暖房による皮膚への影響も多く見受けられます。
室内では、エアコンの暖房によって空気が乾燥したり、暖房器具からの熱で皮膚の乾燥が進みます。
皮膚表面がカサついてフケが出たり、暖房で血行が良くなって痒みが出たりします。
痒いところを掻きすぎたり歯でガシガシすると、傷になって炎症や感染性の皮膚炎を起こしてしまいます。
よく掻いている・歯でガシガシしているときは、すぐに様子を見て必要な手当てをするか、病院の診察を受けましょう。
乾燥を防ぐために
犬の皮膚は人の皮膚より薄くデリケートです。
冬の乾燥で皮膚のバリア機能や抵抗力が落ちていると、感染性の皮膚疾患になる可能性もあります。
湿度の管理
乾燥が進みすぎないように、加湿器を置くなど湿度の管理も大切になります。
また、乾燥を防ぐよう保湿効果のあるワンコ用の化粧水もおすすめです。
暖房マットの利用に注意!
ゲージの中に暖房マットを入れる場合は全面に敷きつめないこと。暑くなったとき、逃げ場所となるスペースも空けておくようにしてください。
ペット用ホットカーペット(暖房マット)低温やけどを起こすこともあります。
「乾燥」した環境は、フケや痒み、皮膚炎の原因になるだけでなく、呼吸器にも悪影響を及ぼします。
室温は18℃〜24℃、湿度は50%〜60%をめやすにして、乾燥のしすぎに気をつけてください。