犬の熱中症はなぜ怖い?体で起こる症状と応急処置

犬の熱中症はなぜ怖い?体で起こる症状と応急処置

熱中症はなぜ怖い?体で起こる症状と後遺症

熱中症は体温が上がり過ぎて、その熱で細胞が変質したり壊死してしまい、命を落とすこともある怖い病気です。
回復したとしても後遺症が残ることも多いので、飼い主さんは熱中症のことをよく知って、愛犬を守っていただきたいと思います。

犬の熱中症,症状,後遺症

熱中症のことを、「身体に熱がこもって熱くなるだけで、身体を冷やせばいいんだろう・・」みたいに考えていると、大変なことになります。(私がそうでした)

 

 こちらに症状や熱中症対策を書いていますのでご覧ください。
  ⇒ 老犬の熱中症に注意!症状と熱中症対策

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犬の熱中症で起こるからだの異変

熱中症になると、激しい呼吸と多量のよだれがでる、
目や耳や口の粘膜が赤くなるなどの初期症状があります。

 

さらに、吐く、足元がふらつく、ぐったりする、意識がなくなる、痙攣、
呼吸困難や吐血、血尿、下血など深刻な命にかかわる症状が出てきます。

 

 

犬の熱中症で死亡に至る原因

体温が上がりすぎ、血管内では血液が固まりやすくなります。
血が固まる時に血小板を大量に使ってしまうため、
血管内の血小板が不足して身体のいたるところで出血が起こってしまいます。

 

  • 腎不全(おしっこが出ない)
  • 肺梗塞(血の固まりが肺へ行って血管が詰まる)
  • 意識障害(同じく脳の血管が詰まる) などが全身でおこります。
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    また、
    「肺水腫」といって、肺に血液中の水が染み出てきて溜まる症状がでます。
    当然、酸素の取り込みが水によって邪魔されるので、
    血液中の酸素は減って酸欠状態になって「チアノーゼ」という状態が表れます。
    チアノーゼの症状は犬の口の粘膜や舌が青紫になることで分かります。

     

    重症化して呼吸困難を起こすと呼吸ができなくなり死亡するケースもあります。

     

     

    熱中症になったときの応急処置 

    犬は体温が42℃が20分続くと、体の細胞が損傷して死に至るそうです。
    熱中症は発症してからいかに早く体温を下げるかが命運を分けます。

     

    病院にすぐ連れて行くより応急処置で体温を下げることが先です。

     

    前もって病院に熱中症を伝えて診察をお願いしておき、
    応急処置を行って体温が39.5度以下になったら、
    身体を冷やしながら病院に連れていきましょう。

     

    熱中症での体温を下げる応急処置の例
    • 水で身体を冷やす。シャワーや浴槽の水に浸ける(口や鼻に水が入らないよう注意)
    • 水またはスポーツドリンクの2倍に薄めたものを飲ませる
      ※意識がなく飲めないときに口に流し込まない(窒息する)
    • 水で濡らしたタオルで体を包み風を送る
    • 保冷剤をタオルで巻いたものや濡らしたタオルを脇・内股・後頭部・喉元にあてる 
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