先代のゴールデンレトリバー・ろっくは体重が31kgくらいの雄です。
14歳ながら至って健康で持病もありませんでした。半年に1回の健康診断では 血液検査をしてもその数値にいつも担当のお医者さまが驚くほどでした。
突然様子がおかしくなったのが5月のある日、夕方に真っ赤なおシッコをしているのを見て大急ぎで病院に連絡をし救急で診てもらったのが最初でした。
具合が悪くなった最初のきっかけ(原因)がよく分からないのですが、除草剤か何かの中毒症状ではないか?と診断されました。
そういえば最近草を刈ったところの側を毎日歩いています。除草剤もまいているようです。決めつけは良くないかもしれませんが、それしか頭に浮かびません。
ものすごく後悔しました。
前の日の夜にあんなに足を舐めていたのに何故気が付いてあげられなかったのか・・・?と。
ろっくはアレルギーがあって、肉球の間が痒いらしく普段から足の裏をよく舐めていたので、このときもいつものこととあまり気に留めずにいたのでした。
まず体に毒が入ったら解毒しようと働く肝臓がダメージを受けて血尿が出ていたのでした。
点滴に3日通いゆっくりと肝臓の状態も持ち直し、それからは再診と薬をもらいに何度も病院に通いました。血液検査の数値は一応落ち着きましたがが、それ以上には良くはなりません。
だんだん目に見えて身体は衰弱していきました。膵臓や他にも支障がでて白血球も多くなってきました。
歳も歳なので抵抗力も落ちていますから 一つ支障がでるとどうしてもそれがきっかけとなってあちこちに具合の悪いところが出てくるようです。序々に体力も落ちていきました。ステロイドの副作用で顔のこめかみがへこんでいき、ふっくらしていた顔がどんどん面長になっていくのを見るのがとても辛かったのを思い出します。
漠然ともう、これが最後になるだろうな。と考えていました。
大型犬の14才は人の年令にすると100才を超えていることになります。もう良くならなくていいから最後は痛いとか辛いのをなんとか少しでも楽にしてあげたい。それだけが願いでした。
だんだん弱っていく愛犬を見ているのはつらいことですが、この頃になると私は一日中べったり横にいっしょに居られるのが嬉しかったです。
何度も持ち直し、ほんとによく頑張ってくれました。
もう、頑張らなくていいよ。と話した8月24日の夜、家族がみんな揃うのを待ってたかのようにろっくは旅立ちました。
ウチに来てくれてありがとう。と毎日感謝しながら過ごした3ヶ月余りの介護の日々でしたが、今思えばとても短かったような気がします。